ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

2011-03-21から1日間の記事一覧

3/22 日常へ

今、ボストンへの機上でこれを書いている。 自分ができたことなんてとても小さかったと思う。しかしそれ以上の多くのことを学んだ。経験したくても経験できない方もいるはずだ。僕は好運だった。だから、この経験を多くの人と共有したいと思う。 僕の友人やR…

3/20 東京へ

前日は、救急車でまずは仙台の支部へ。そこで少し疲弊したリーダーT先生がいた。また世界のどこかで会いたいと思うひとだ。そこからは東京へ新たな車に乗った。往路よりよほど車は増えたが、まだガソリン事情は悪いようだ。東京ANAホテルにS先生とHarrisをお…

3/19 気仙沼を発つ

今日もTMATグループとして市民病院ミーティングに参加。さらに参加者は増えており、この地域の医療状況はすこしずつ改善方向にあるようだ。しかし、地域のかかりつけ医の半数が避難しており、その方は薬品もなく連絡がつきにくい。まずはこのグループをオー…

3/18 搬送

緊張しているのか、あまり眠れない。3−4時間で目が覚めてしまう。S先生の診た朝いちの患者は胸痛。顔色が悪い。心電図もなく、色も悪いことから、市民病院に搬送することに。この診療所でできることはアスピリンしかない。ちょうど僕が朝の市民病院meeting…

3/17 主力となる

夜勤明けは、市民病院で開かれる医療者ミーティングに参加。参加者は10人程度と少ないが、goal directedで素晴らしい会議。手薄な地域、透析を行えない患者の県外移送などのプランを練る。透析施設も所々で失われ、さらにガソリン不足のため市民病院まで運べ…

3/16 Stuart参加

晴れ。朝食は缶詰のパン(最近はこんなものがあるのですね。悪くはない)とイワシにカロリーメイト。美味しくいただいた。今日は午後7時からの12時間夜勤とすることに。午前中は昨日チェックした人を中心に回診などをしておく。 災害医療に入ると、やりたいこ…

3/15 気仙沼へ

T先生の先遣隊が4台で5時に出発。軽装備で気仙沼を目指す。フットワークが軽い。海沿いは壊滅的とのこと、そのなかでも気仙沼が悪いとの情報で、そこに向かう方向。朝食を食べる。ちらし寿司のもとのはいった暖かいやつ。これでも上手いものは上手い。 8時に…

3/14 日本到着、仙台へ

5時頃到着。 どうやら徳洲会のひとはどの便だったか知らなかったみたい。 やはりこのような混沌状態では情報は錯綜する。 徳洲会新聞とシアトルから来ている取材班に取材を受けるが、まだ何もしていない身だから何も言えず。不確かなことをしゃべるのは嫌い…

3/13 日本へ

起床。HHIのStephにも連絡をとった。 Rescueの保険に入れとのこと。日本出身の僕が日本からevacuateするのは考えにくいが、好意に甘えておく。いくらかかるのか判らないけど、これもdepartmentで出してくれたようだ。穿った見方をすると、これはHHIに対して…

3/12 渡日前日

S先生のうちでミネソタから訪れたN先生と話す。日本critical careにおけるhuman resourceの研究をしている。非常に興味深い。救急領域でも必要だ。 そのなかで少し渡日プランも練る。MLでも地震情報がでて情報錯綜。ニュースでもCNNでも情報が集まる。かなり…

3/11 震災当日

MAMPシフト。レジデントになって以来はじめて寝坊した。なんでだろう。 仕事中12時過ぎにwifeよりニュースを聞く。そこまで悪いものだとは思っていなかった。 仕事場で会ったS先生とも話したが、まずは楽観的。シフトもあるし帰れないよねと。 帰ってCNNをみ…

medical relief 日記

3/13-19にわたり、TMAT (Tokushukai Medical Assistance Tema)に参加。気仙沼地域に入り、一医療ボランティアとして災害支援の一端に関わらさせていただきました。はじめは僕のような他所ものが、このようなことを書くのははばかれました。 しかし、日常に帰…