ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

大活躍

そういえば、こんなことがありました。この2ヶ月で自分が役に立った瞬間。


Bostonは日本人も多く住んでいるはずなのですが、全く接触がありません。研究留学の方も病院にいるのでしょうが、病棟、EDをネズミのように駆け回っていると、会う機会がないですね。


先日、MGHのfast trackで働いていると、こんなpageが。
"hey, kohei. come to Trauma and say hi to a Japanese pt"
Traumaとは、このEDでももっとも重症患者の来る場所。初めて働いたときには、シニアからwelcome to the hellと言われたところ。。
これはやばいなー、と駆けつけてみると、明らかにsickではない若い男性。

日本の大学生で、語学留学で1年こちらにきてるとのこと。発熱とGI bleedingとの主訴でここにつれてこられてしまったみたい。話を聞くと、どうもただのヘモ。まったくsickでないし、IBDやdysenteryでもない。


その後シニアが色々調べたようですが、結局、internal hemorrhoid and acute febrile illnessということで退院となりました。よかったよかった。


とくに僕は何もしなかったのですが、日本語が通じるということで、彼は少し安心したようです。こんなことですが、自分が少し活躍している気がした、小さな喜びでした。