ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

day surgery

今日は奥さんが日帰り手術です。


内容は彼女の名誉にかけて内緒ですが、べつにgastric bypassとかではありません。場所はボストン郊外のFaulkner Hospital。ブリガムの姉妹病院(老人病院でもある)で、外科医などは両方の施設でオペをしています。僕らはここの救急では働きませんが、内科レジデントはここにも出向しています。


いろいろな病院があって面白いですね。Faulknerははブリガムの救急から、単純な疾患の患者さんを入院させるというかんじです。老人病院のイメージ。
ブリガムは少し特別な位置づけ。まわりにJoslin'sやDana Farbarがあるため、かなりこじれた患者さんがきます。それから医者がかなり患者としてやってきます。アテンディングにきくと、これは全米でも珍しいとのこと。
MGHはなんでもあり、最近はLAカウンティやアトランタのGradyのようなヘクティックなかんじに様子が変わってきています。救急は廊下までベッドであふれ、精神科患者、ホームレス、アル中のfirst choiceとなっています。
最後に年に1ヶ月働く"the Mount"つまりMt Auburnは市中病院。ケンブリッジにあるので、昔から住んでいる100歳代の老人(繰り返しの転倒が主訴)と大学生(酔っぱらい)が多くやってきます。


いま、オペ室の前のPACUでこれを書いていますが、患者またはその家族という立場になるのは勉強になります。幸運にも健康でこんな機会には恵まれなかったのですが、患者さんはベッドにいると周りの医療者の行動にどうしても目がいきますね。ナーバスになっているし、それしかやることがないということもある。医療者としては全て観られている、聞かれていると思った方がいいのでしょう。


いま麻酔科のドクターが来たのでおしまいです。