ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

恐怖のWellen's

ステップダウンの最後の当直が終わりました。


要領の悪い僕でも少しは慣れたようで、ゆっくりめな夜を過ごしました。
新入院は一晩で6人のみ。興味深い症例が1人。


30歳台の胸痛患者で心電図が完全にType I Wellen's pattern。つまり前壁誘導でのおおきな左右対称のT wave inversionですね。鑑別となるタコツボのような病歴もなく、アメリカではApical Hypertrophic Cardiomyopathyはめったにいない。若くてでリスクファクターもなく、病歴もそんなに臭くなかったせいか、救急でストレステストをかけられてしまいました。結果は前壁におおきなSevere reversible defect。それから僕のステップダウンにあがってきて、今日カテ。心電図から予想通りのTight proximal LAD lesionでした。ストレステスト中に死んでしまうかもしれない症例ですね。


そして今日もType IIのWellen'sの入院をとりました。ステップダウンも明日でおしまいですが、MICUに続きお気に入りのオフサービスローテーションです。


ところで日曜日はアメリカンフットボール (ニューイングランド ペイトリオッツ!!)の試合を観に行ってきます。年におそらく10回くらいしかホームゲームがないのでプラチナチケットのようです。しかしひょんなことからFree Ticketが手に入りました。今日はかなりHappyです!