ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

かかりつけ医

今日は初めてお医者さんにかかりました。僕の病院グループのクリニック、Dr. Dです。


なんとか今まで健康にやってきて、医者にかかったことはほぼゼロ。
親父が家庭医ということもあって、自分のお医者さんってものは今まで無かったのです。医者の不養生とは良く言ったものです。


そんな自分でしたが、さすがにはじめてお医者さんにかかりました。
米国だと、かかりつけ医がいないと、専門医にかかれない、手術しても保険があんまり下りないという問題があります。
なによりも、かかりつけ医なしでMGHに入院なんてなるとBagelowサービス(MGHグループの開業医をもたない患者さんの病棟、ホスピタリスとによって運営)になってしまうということが、なによりのきっかけ。これからは、なんかあってもプライベートサービスに入院です。そんなことなければいいのですが。


このシステムちょっと複雑ですよね。古典的な米国の病院だと、クリニックを持つかかりつけ医が自分の患者を入院まで診るということがあります。一方で、日本の大部分のように、自分のクリニックを持たない医師が入院専門で働く(これをホスピタリストといいます)システムがかなり広まってきました。ブリガムなんかはほぼホスピタリストですが、すこし保守的なMGHはよくも悪くも両方のシステムが併存しています。(入院させる救急側としてはとってもやりずらいのですが。。。)


初診ということで30分じっくり、ROS、ワクチン、シートベルトまで系統的に聞かれます。身体所見はしっかり精巣まで触診。あれは男として情けない気分になります。。。。


プライマリーケアの部分は保険制度と医療の成り立ちの違いから、日本とだいぶ違いがありますよね。
予約さえとれれば、1-2ヶ月後にゆっくり時間をとって診てもらえる米国。一方で圧倒的に安く、予約なしでも2,3時間待てば家庭医に会え、専門医もよりどりみどりに選べるこのできる日本。


みなさん、どちらがいいですか。