ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

SICU修了

SICUと帰国準備に追われ、またまた更新できず。


今年最後の鬼門であった外傷外科ICUも終了。これで米国にいる間はシフトワークのみ。病棟をみることもしばらくないでしょう。
最後の当直はそこそこ忙しく終わりました。


かなり重症の頭部外傷が2例。
ともに頭部外傷に脊髄損傷を合併。若い方はうまく神経学的所見が改善したためNeuro ICUに移し手術へ。
もう一例のお年寄りは、脳幹反射が全て消失。Apneaテストも陽性。僕が脳死判定することになりました。


うれしかったのは、End Stage IPFの患者さん。移植リストに載っていたのですが、この6日間にわたり挿管、人工呼吸器管理。今日ドナーが現れなければもうリストから外れるというその日に、なんと肺移植のドナーが現れました。肺は移植してもそれほどの余命は望めませんが、それでもうまく行ってほしいですね。


ここの外科ICUアテンディングはけっこう勉強しています。麻酔科出身はもちろん、外科出身の指導医もけっこう論文読み込んでいて、勉強になりました。


さあ、明日帰国します。