ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

公衆衛生大学院と二足の草鞋

つい先日、合格通知がきました。
慌てて準備、締め切りぎりぎりに応募し、ぎりぎりで合格のようです。
昨日はオープンハウス。MGHの内科ローテでコンサルトしていた血液内科やGIフェローたちがいてびびりました。こんな奴らと渡り合うのは大変です。

でも、とっても興味のあることを勉強できるので非常に楽しみです。
最近、三度の飯と同じくらい好きなものをみつけたのです。それは研究。臨床をやればやるほど、勉強をすればするほど、いろいろなリサーチクエスチョンが湧いてきます。それを解くためにプロトコールを書くときは本当にワクワクします(論文を書く作業はつらくてしょうがない。。。)。


今は脳出血の研究で、人の集めたデータベースをつかってサブ解析をしていますが、これはそんなにワクワクしない。これは論文を書くための研究という感じ。お手軽リサーチですが、論文書くために、キャリアを作るために研究するわけじゃないですからね。面白くないことはつづきません。
そうじゃなくて、リサーチクエスチョンがあるから研究をする。そして自分のリサーチクエスチョンを解決するには、自分と仲間でデータから集めていかなければいけない。大変だけど、楽しければ何とかなる?というわけで、現在、気の合う仲間と画策を始めました。人を集めるお金も力もない僕には、志を共有していける仲間だけが財産。


今後の20年間の僕のミッションは、(大それた?)
�シミュレーションを通した医学教育
�臨床研究を通じて日本の救急医学をアカデミックなものにしていく
のお手伝いができたらいいなと思っています。自分が好きなこと2つで頑張りたい。楽しくないことを頑張っても、長い人生で続かない。


という文脈で、臨床研究の方法論を学ぶために公衆衛生大学院にいくことになりました。毎年2ヶ月の選択期間をつぎ込み3年間。MPH degreeの大学院は広く浅く疫学を学ぶだけ、「高いお金を払ってMPHとれば臨床研究と統計ができるプロになる」なんてわけないですが、好きなものを学べるということでとてもハッピーです。