ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

シニアリサーチデー

昨日は、4年めレジデントのお披露目の日。


もうすぐ卒業の彼らが、今までの研究成果をまとめて発表する日です。ここのレジデントとなる人もアカデミック志向が高いpopulationなので気合いが入っています。司会として、JEMのeditor、Steve Haydenが来てくれました。
4時間にわたって、卒業する15名の発表。非常に質の高いものが多かったです。去年よりもレベル高い。そのうち1つはNEJMにもう掲載済み、2つはAnnalsにアクセプトされたそうです。すごいですね。はっきりいって、日本の救急医学会の平均レベルより遥かに高い。日本人としては悲しいですが事実です。


おそらく、僕のレジデンシーでは研究が義務(だと思う)です。まあ、そんなに興味もない人もいます。しかし、医者として研究以外にいくらでも活躍できる道はありますから(臨床でも教育でも医療政策でも)、僕は無理にやらせる必要はないと思います。研究しなきゃいい医者じゃない、出世できないなんてことは全然ない。何より、みんな好きなことを見つけて、それに熱中すればいいと思うんですよね。一度きりの人生の、限られた時間を、やりたくないことに費やしたら勿体ないじゃないですか。Steve Jobsも言っていますよね、「死を目前にしたら、他人からの評価、名誉なんてケシクズみたいなものと気づく」「他人の人生を生きるな」と。


僕にも、2年後に順番が回ってきます。非常に楽しみ。
グラント落ちたのはショックですが、いいニュースもぼちぼち。日本での気道管理研究も動き始めました。IRBもぼちぼち通過、予備調査も始まりました。休暇も学会に予期せずあたったことが、今さら判明。これから仲間と慌てて抄録だそうかと思っています。グラント不合格で落ち込んでますが、来年こそとってやる!


今日はこれからボルチモアへ発ちます。