ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

最近読んだもの

趣味のほとんどない悲しいレジデント。


唯一の楽しみは論文を読むこと、そして読書。
寝る前の1時間は最高の楽しみです。そこで最近読んだもの。

Gawande先生の著作が二つ。
Atul Gawandeはブリガムの外科医かつハーバード公衆衛生大学院でも教えている。Patient safetyがテーマ。文章も上手くて、the New Yorkerにのってる文章は非常に説得力があります。2007年のNEJMにのった、外科手術にチェックリスト(単なるチェックリストです)を導入し、世界中で合併症と死亡率を減らしたWHOスタディの著者として知っている人もいるかもしれません。


Complications: A Surgeon's Notes on an Imperfect Science

Complications: A Surgeon's Notes on an Imperfect Science

★★★☆☆
これは、彼が外科レジデント最終学年に書いたというもの。まだまだ青さがありますが、そこが良さなのでしょう。医師が読むにはそこまで面白いものではないかもしれません。

Better: A Surgeon's Notes on Performance

Better: A Surgeon's Notes on Performance

★★★☆☆
第二作目。もう少し世界に視点を向けたもの。彼のテーマに向ける序章なのかな?


The New Yorkerにのせているエッセイほどの面白さは残念ながら両者ともにありません。
これは必読です。"the cost conundrum"。eye openingとはこのこと。
http://www.newyorker.com/reporting/2009/06/01/090601fa_fact_gawande
お時間のある方はどうぞ。