ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

シフトワーク

EMAのMLに載せた話題ですが。。。


ER型救急の施設はシフトワークの場所が多いかと思います。
当直しなくていいのは大きな魅力ですし、フレキシブルにもできる。でも患者さんノンストップの夜勤はやっぱりきついですよね (最近、僕もきつくなってきた)。
シフトワーカーは睡眠障害、交通事故、うつ病など、いろいろ問題が多いようです。
調査によると、不規則な労働時間は救急医の燃え尽きとストレスの大きな原因となっている。
でも一生、救急医やるなら、僕らもうまくシフトワークと付き合わなければいけないですね。


最近面白い論文を読んだので、ご紹介します。
CJEMという渋い雑誌ですが、これは無料かつ、けっこう参考になります。
Shiftwork and emergency medical practice. CJEM 2002;4(6):421-428
http://www.cjem-online.ca/v4/n6/p421

この要点は:
A. サーカディアンリズムにあったスケジュール

* シフトの始まる時間が、遅くなる方向にずれていく
* 同じシフトを連続でやるより、早く回転させる
* 連続夜勤は1,2回まで
* 8時間シフト(12時間が限界)
* 自分で選ぶ権利

B. 睡眠の環境を整える

* 暗く静かな部屋
* アンカースリープ (どんなシフトであろうとも、同じ時間帯に睡眠を取る。例えば毎日3~7時の4時間睡眠をとる+仮眠をとる)

* カフェイン、睡眠薬をさける

C. 健康な食事と運動 (ここがなっていない。。。)