ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

レビュー終了!

Annals of Emergency Medicineのレビュー初仕事、終わりました。
もちろん批判的に吟味するだけでなく、どのようにしてこの論文/研究をよくするかという視点が必要。


Decision editorへは、この論文の成否をはっきり伝えるとともに、その根拠を完結に示す必要。
Authorsへは、かなり厳しいことを書かざるを得ないのですが、その批判をdiplomaitcに相手が受け止めるように書く必要がある。むずかしいことです。


一仕事めは、運良く軽めの内容の論文でよかった。ほっとしました。
おそらくレジデントが書いたんだろうなという論文で、いかにも初心者(僕と同じレベル)が犯しそうなエラーを数多く見受けます。大規模データベースを使って、かなり面白いリサーチクエスチョン(これ最重要)で挑んでいます。しかし大規模データベースゆえの弱点を克服しきれていない。データベースって大事なんですが、それをいかに活かすかって、けっこうむずかしいんですよね。Nが大きければ良いってもんじゃない。

なーんて偉そうなこと言っていますが、他のレビューワーの評価は良いかもしれませんよね。


人様の論文をレビューするのは恐れ多いことですが、やはり勉強になります(ものすごく時間を取られ、かつ無給。でもサイエンスに貢献?)。こんなチャンスを貰えたことに感謝です。