ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

MIT Media Lab

ボストンはアカデミックな街だけあって、エキサイティングな出会いもあります。
本日はMITのMedia Labで行われた、3.11関連のイベントへ。

医学系の人は少なく、いつもと違った雰囲気。


まずはMITの建築系の教授らによる南三陸町のプロジェクト。
これは学生らが現地を1週間弱訪れて、再建のプロジェクトを建てたもの。
Media labの雰囲気は、僕の一個めの大学SFCにそっくりで(間違いなくSFCはMIT Media Labを意識している。村井純もいるしね)。しかも僕は建築やurban designをちょっとかじっていたので、懐かしい感じ。なんと僕は森ビルの地下で、六本木ヒルズの模型作りバイトもしてました!そんなことはいいとして。

教授たちが発表しているのだが、結局は学生のプロジェクト。そりゃあ学生にしてはすごく出来はいいけども、これをどうやって実現に持っていくのか、さらには、現地の人の声をいれているのか、という大事な部分が全く考慮されていないのが残念。

一方で、あとから出てきたJoi Itoはよかった。日本のインターネット普及の第一人者。大学中退の学歴だがMIT Media Lab(理系のトップですよ!)の所長に大抜擢された時の人。完全なインターネットの信奉者ですが、僕もとても納得する内容。かれが日本で行っているプロジェクト(何万件という位置にて放射能の測定をし、未来の研究につなげる。疫学的にも大事)は、すでに現実化し、政府と民間も巻き込んでいる。彼はただのオタクではない手腕を持っています。


つづいては、HBSの竹内教授。話を聞いたのは初めてですが、ほんとにプレゼンが上手い。
内容も深く、世界の中の日本の立ち位置、日本流のマネージメントの強み、それを世界に発信していく方法を紹介。2011年にHarvard Business Reviewより出版された彼の論文、"The Wise Leader"は有名ですよね。あれからHBRの流れも変わり、今までのHBSのあり方、過去のHBS流のマネージメントが批判され、変わりつつあるようです。この国にはとてつもない清濁がありますが、その強みは最高権威のHBSさえ変わるダイナミクスです。


研究ネットワークをやっている自分としても、そのマネージメントで学ぶところは非常にありました。
ボストンも4年め、まだまだいることになりそう?ですが、楽しくなってきました。