ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

珠玉の一言

救急医学会が明日から開かれます。
抄録をぱらぱらと読んでいたのですが、目を惹く抄録を見つけました。


許勝栄先生が若手白熱セミナーのなかで

「救急医療にはユニバーサルモデルは存在しません。
その国、その地域、その病院によって要求される救急医療、提供する救急医療は様々です。」

と述べています。
この真実を2文でズバリと言うことのできる人は極めて稀です。



下手に米国経験があると(許先生はオレゴンで研修医をしています)、
僕のように米国の医療システムに極めて懐疑的になるものもいれば、
逆に、米国万歳にみたいになってしまう人がいます。
(米国帰りの人間にとっては、米国が良いと喧伝すればするほど自分の価値を上げることができる、という構造があります)
ナイーブな若手の先生がそれに流されるのを見て、残念な思いをすることもあります。
どちらもバランスが悪いので8割引くらいで聞いておくのが大事です(もちろん、僕のも)。



許先生のようにバランスのとれた視点が多くの人に伝わると良いのですが。