ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

ニッポン

帰国しました。やはり日本は良いですね。さらに腹囲が増してしまいました。反省です。


さて昨夜は慶応大学で行われた講演に出かけてきました。非常に刺激を受けました。
日本の救急学会のためにきたArnold先生という方ですが、気さくで、来日/学会講演も10回近くと日本の救急の事情にも詳しい方でした。San Jose(California letterがなくてapplyできなかった憧れのbay area!)の市中病院のChairのようですが、International Emergency Medicineに今まで関わってきた方のようです。北米では救急のsubspecialtyとして成長している分野ですが、まだまだ小さな分野ですので、北米の国際救急だけでなく、世界中に多くの知り合いがいるようです。僕の施設のスタッフのこともよく知っているようで、盛り上がりました。その他にも、東アジア諸国(台湾、香港、シンガポール、韓国)のAnglo-American救急の発展に詳しく、韓国に北米型救急を根付かせるにあたり尽力されたようです。その経験をもとにした内容のある講演でした。


カネをふくめたハード面での違い、patient populationの違いもあり日本も他のアジア諸国と同じと一括りにはできませんが、一足先に北米型救急に移行したこれらの国からは学ぶことは多そうですね。どうも元祖の北米にばかり目がいってしまいますが、視野を広く持ちたいです。


それにしても帰国すると日本の良さがよくわかります。安全ですし(もやは日本でも安全は無料ではないかもしれませんが、家族もちだと北米では精神的/金銭的コストがかかります)、物質的にも豊かです。僕が小さいときはアメリカは豊かさの象徴のようなものでしたが、日本は十分以上に豊かです。
そして食事はもちろんとして、家族、古くからの親友たちに会えるのは素晴らしいことです。海外に住むとこれらのことを失ってしまいますが、僕はどうやらボストン暮らしも気に入っているようです。奥さんもいますし、今回はわが犬も連れて行きます。ゆっくりやっていきたいと思っています。