ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

2014-01-01から1年間の記事一覧

チームドクターになる

今年よりBoston Bruins (プロアイスホッケーチーム)のチームドクターになることになりました。昨年、ゲーム中に選手が心停止となったケースがあり、NHL (National Hockey League)によって救急医の専属が義務となったようです。NFL (New England Patriots)…

Larry Brilliant at the HSPH Commencement 2013

昨年の卒業式にて。 心に残った言葉を思い出しました。 変なガウンのせいで暑くて仕方なかったのもいい想い出。。。 "Whether it was Dr. King or someone else who first imagined the arc of the moral universe bending towards justice, you can be damn…

Vince Lombardi, Jr.

"The difference between a successful person and others is not a lack of strength, not a lack of knowledge, but rather in a lack of will." うちのボスのオフィスにあったポスター。 こういうのを貼るのは彼らしくないが、きっと座右の銘なんでしょう…

アメリカンバイアス

完璧ではない論文の査読システム。 査読付きの雑誌に投稿すると、「その領域のエキスパート」ということになっている(?)査読者のレビューが帰ってきます。まず少なくとも半分の査読者の質は低く(研究自体がわかっていない、論文をちゃんと読んでいない←…

来週はSAEM

救急医学における目玉学会といえばACEPとSAEM meetings。 前者はどちらかといえばビジネスと教育が中心。 研究では後者のSAEMが救急のトップと言われています。 毎年参加していますが、今年はややおっくうな部分があります。 場所がダラス(テキサス在住の人…

危機的状況

あらゆるところで話題ですが、 米国biomedical研究の経済状況は危機的。 研究助成金の獲得先は様々ですが、大きなスポンサーはやはりNIH。これはNIHの中でもtop 3の大きな機関"National Institue of Allergy and Infectious Diseases(NIAID)"の状況がメール…

アカデミアの就職活動

米国に限っては臨床留学の情報は増えてきているようです。 一方で、研究でも臨床でもアカデミアに職を得るプロセス(一人前のファカルティーとして)の情報は少ないようです。 そんななか、僕が友人(すみません、友人扱いしてしまって)の今村文昭先生が「…

"No"という作法 に弱点!

先日、 「"No"という作法」というエントリーを書きました。 その最大の弱点は、メンターから仕事が廻ってきた場合です。 この場合は必殺技である「メンターに相談してみます」が使用できません。 早くも自分がこのパターンにはまりました。 どうやらScientif…

今週のNEJMケース

今週のNEJMのケースは 昨年のボストンマラソン事件の犠牲者の一人。 Case 11-2014 — A Man with Traumatic Injuries after a Bomb Explosion at the Boston Marathon とても読み応えのあるケースレポート。 チームの医師から「我々が改善出来る部分は何かあ…

HBRよりプレゼンの極意

HBRは時々面白い記事がありますよね。 ちょっと古いですが、TEDのcuraterで有名なChris Andersonによるプレゼンの極意。 How to Give a Killer Presentation - Harvard Business Review なかなかオススメです。 長谷川耕平

ヒポクラテス

"Ars longa, vita brevis, occasio praeceps, experimentum periculosum, judicium difficile." 孔子も全く同じようなことを言っていますね。

利根川進

「一人の科学者の一生の研究期間なんてごく限られている。 研究テーマなんてごまんとある。ちょっと面白いなという程度でテーマを選んでいたら、本当に大切なことをやるひまがないうちに一生が終わってしまうんですよ。 だから、自分はこれが本当に重要なこ…

"No"という作法

後期研修が終わったあたりから、 いろいろな依頼を受ける人が多いのではないでしょうか。 例えば、商業雑誌の総説だったり、本のチャプターだったり、レクチャーだったり。 受けた話は断らない"Say Yes" policyもありだと思います。 それを勧める指導医もい…

米国の救急医療: 格付けはD+

というニュースがでていましたね。 Ann Emerg Medの特集が、JAMAにも取り上げられています。 ACEPによる6段階の格付け(A=best、F=worst)です。 全米平均でD+。ほぼ半分の州がD以下との採点。 (JAMA. 2014;311(10):1001-1002) 非常に考えさせられます。

職探しの注意点

早いもので今年のレジデントも卒業まであと数ヶ月。寂しいものです。 みな就職先が決まり、ほっとしているがよくわかります。 「就活」を知らない僕はレジデントに教えてもらってばかり。 例えば、契約文書をかわす際にときには弁護士!をいれて交渉するとい…