ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

中国における救急医療

縁あって、中国は北京の救急医とコラボレーションを始めました。 北京の救急施設で急性喘息のスタディを画策中(さらにその先の目標があります)。研究の経験のない救急医なのでかなり「手取り足取り」いく必要がありそうです。 そこで中国における救急医療…

救急部が部門として認知

内輪の話ですが やっと!うちの医学部で"Emergency Medicine"がDepartmentとして独立するようです。 これは僕らの悲願でした。随分、時間がかかりました。 医学部の教育関連病院ではすでに独立部門として認められています。 しかし医学部の肩書きは MGHなら…

続編:不必要な救急受診?

研究が上手くいかなくて(研究の9割とはそんなもののようですが) ちょっと逃避中です。 さて昨日の投稿の続きにいきます。 論文の妥当性は置いておき、結論には賛成。 つまり「後出しじゃんけん」政策には反対です。 卑近な例を挙げれば、 足をくじいて→足…

不必要な救急受診?

今週のJAMAからの論文。 Comparison of Presenting Complaint vs Discharge Diagnosis for Identifying “ Nonemergency” Emergency Department Visits あくまで僕の私見ですが、 これはJAMAに載せていいのだろうか、という疑問符がつきます。 下手したら、方…

救急医の燃え尽き

これは日本でも深刻な問題ですよね。 今月のAnnalsでも取り上げられていましたが この論文(Archives of Internal Medicineより)は、 米国の救急医にとってショッキングな内容。 Burnout and Satisfaction With Work-Life Balance Among US Physicians Rela…

4月に帰ります

4月の中旬に10日ほど、日本に一次帰国します。 いつくかの病院から話をする機会を与えて頂きました。 テーマをいろいろと考えております。 これを読んで下さっている方で、 「うん、うちの病院(会社/団体なんでも)にもこの長谷川という奴を呼んでみよう」…

グローバルな、世界標準な医療を行うには?

これも学生さんから受けた質問です。 「どうやったらグローバルに活躍できる、世界標準の医療のできる医師になれますか?」 この問いに僕は頭を抱えてしまいました。 僕より賢い人にこういう質問をしてもらいたいのがホンネです。 答えがよくわからない場合…

留学に関する学生さんへの回答

学生さんからの質問でルーチーンのものにお答えします。 1)USMLEってどうやってパスするのですか? もう随分昔の話なので参考になるお話は出来ないかと思います。 ただ1つ確かなのは、所詮は、英語の国家試験です。しかもマルチプルチョイス。 ということ…

セーフティネット再考

クイズです。この国はどこでしょうか。 (今週のJAMAより) 他の先進国と比較して 生後、1歳の誕生日を迎えることのできる赤ちゃんの割合が少ないです。 5歳の誕生日を迎えることのできる小児も少ない。 思春期にはいると、どの国よりも10歳代の妊娠および…