ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

教育の未来

学会が終わった後は、萩原先生(一緒にいすぎですな)と、Podcastの収録。Garage bandというソフトを使って簡単に編集。これははまりそうです。

初回にしてはなかなかの出来です。Webチームの大淵・近藤職人のお力を借りて、もうすぐEMA BlogとiTune Storeにアップされるはず。是非お楽しみに!
(http://www.emalliance.org/wp/archives/2193)

そうそう、教育に関しては、Visionがあります。医学教育とくにoff-the-jobには二つの流れがあると考えています。

一つはSimulation。患者安全、QA/QIの観点からも欠かせない要素。90年代にIOMによって医療業界は他のハイリスク業界(航空業界など)に比べ20年遅れていると指摘されましたね。簡単に言えば、医者にもパイロットのような教育が必要だと言うこと。これを非常に限られた日本のリソースでどう行うかが、大きな課題ですね。


もう一つはWebによるOpen education。僕はWebの力の信奉者です。梅田望夫が言うように、インターネットのインパクトはグーテンブルグの活版印刷と同じような革命を世界にもたらします。MITを初めとした多くの大学の授業だってwebで公開されていますし、(サンデル教授も一例ですね)、iTune Uもある。貧しいものでも教育を受ける可能性が出てきた。それだけでなく、そのテクノロジーは、我々のような力のないものの大きな武器。良いコンテンツを、良いコミニケーション技術で伝えれば、世界に訴えることができる、世界を変えることができるかもしれない。語ると長くなりますので、要するに、Podcastやってみよう!ということ。。。


日本の救急後期研修をよりシステム化していくお手伝いもしたいし、上記のようなbottomからも救急医学の教育を変えていきたい。レジデンシー卒業のあとは、この両者を学びたいと思っています。もちろん研究も続けます。やりたいことが多すぎて、浮気者のように見えますが、僕の中では両者は有機的に結合しています。


皆でやっていることが、少しずつですが世界を変えている実感を覚えた帰国でした。これからもがんばろー。