ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

中国における救急医療

縁あって、中国は北京の救急医とコラボレーションを始めました。
北京の救急施設で急性喘息のスタディを画策中(さらにその先の目標があります)。研究の経験のない救急医なのでかなり「手取り足取り」いく必要がありそうです。



そこで中国における救急医療のあり方を勉強しています。


いい総説を見つけました。これは面白いですよ。
World Journal of Emergency Medicine (こんな雑誌があるなんて知りませんでした。。。)
Emergency medicine in China: present and future
フリーです。


人口13億人の国ですので、勿論一言で語ることなどできません(=まとめ)。
ただ直面する問題は日本の救急医療に似ていて興味深いです。

  • 救急医のアイデンティティのあり方
  • 専門医制度
  • 未整備な研修カリキュラム
  • 都市化および押し寄せる高齢化による疾患構成の変化
  • その結果として、現在までの多専門科によって救急外来をカバーするモデルの行き詰まり
  • 病棟からの入院の拒否→ある救急部は独立型を目指すしかない
  • 慢性期患者の病院の不足


うーん、似てますよね。
一読をオススメします。