ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

AAEMの売り?

ある学会の上級会員になりました!
Fellow in AAEM (FAAEM)です。


といっても、なんのことはない。
年会費のrenewalのお知らせもきたし、専門医だからしょうがなく学会費払うわけです(師走っぽい)。
ところがホームページに、「専門医で、年間費をちゃんと払えば、みんなFAAEMですよ」とのこと。
それって普通会員の間違いじゃない? と思ったのは僕だけではないはずです。



一方で、多くの学会はフェロー=上級会員になるということはとっても名誉なこと。
AHAのフェロー (FAHA)なんかはそんじょそこらではなれず、伝説的存在の人がやっとなれる感じ。救急で言えば、ACEP (アメリカの一番大きな救急学会)でも、FACEPになるにはかなりの実績と学会への貢献が必要です。審査もしっかりあって、選ばれるとパーティーまでしてくれるようです。



ところでAAEMは閾値が全く違うようです。
AAEMには毎年学会に行くような律儀なファンがいる一方で(僕は違います)、その勢力は小さく、お金もない。実際、冊子の紙質が悪い。Fellow (FAAEM)の閾値がとことん低いのは、1つの会員+会費獲得戦略なのでしょう。



AAEMはアメリカでいえば新興の小さな学会。それが巨象(ACEP)と戦うのは難しいはずです。Fellowshipの基準についても、学会内でも議論になったんだろうと想像してしまいます。AAEMは救急医の立場を守る意味でスジを通したいい仕事をしています。僕はお世話になった人が運営者ということ、そして判官びいきで年間費を払っています。AAEMには頑張ってほしいのです。