ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

カンファレンス

僕ら救急レジデントは毎週火曜日はカンファレンス。
12時から17時までじっくりとやります。その間は仕事はなし!救急研修医一年めは6ヶ月はほかのローテーションを根無し草のようにふらふらします。というわけで、友達に会える火曜日はなんか楽しいです。内科は大変だよ、とか愚痴をこぼします。


どの科のレジデントでもカンファレンスの時間が必ず守られています。ACGMEによって月に何時間と決められているみたい。内科はだいたい毎日、ランチ付きの1時間のセミナー。これも結構質が高くていいレクチャーが多いです。といっても忙しくて出る暇はあまりありません。これまでは抗生剤、tick-borne diseaseにでました。ご飯もカフェテリアよりはおいしい。この大学は製薬会社のスポンサーはなくて、ほかからの寄付にたよってみるみたい。


今日のカンファレンスは結構面白かった。M&M(これも従来の個人を責め立てようというものではなくて、チーム/システムエラーを探そうという目的、でもなかなかそうはいかない)、EDの症例のフォローアップ。そしてジュニアとシニアに分かれて講義。最後はsimulationになりました。このプログラムはここに力を入れているようです。

救急部が中心となっておおきなシムレーションセンターを持っています。モノだけでなく人的資源もあるようです。アメリカの教育はカネとヒトがかかっています。日本では臨床でいっぱいいっぱいになってしまうよね。シミュレーションは5人ほどのチームになって、基本的な症例。一年めの初日だけに、胸痛-->inferior STEMI with third degree AV block --> VFibと行った流れ。でもみんなでばたばたして、面白かったです。講義はACSだったのでちゃんとそれに則しているのでしょう。