ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

頸部外傷

Penetrating Neck Traumaの症例。
金曜日はこんなのが多くなります。


頚をすこしナイフで切られた男性。
Platysmaを少し貫いたZone IIでHard signなし。


横になれないので、CTAとORに行く前に挿管。外傷外科がブロンコで挿管してほしいというので久しぶりの経鼻ブロンコ挿管でした。
思ったのですが、CICOになりそうもない症例、気道のanatomyの崩れていなさそうな症例で苦労してawakeで経鼻をするより、さっさとRSIをしてしまった方がいいのではとも思いました。

ということで帰ってお勉強。
Emerg Med J 2008 25: 711-715
Management of penetrating neck injury in the emergency department: a structured literature review
はなかなかのまとめ。オススメです。


浅い外傷かと思ったのですが、ORでは食道損傷が見つかり。。。やっぱりZone IIは怖いですな。