ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

米国臨床留学道

こんな毎日

Cardiac Step Down。 基本的にスケジュールは内科ICUに似ています。しかし重症度はぐーと下がるのでキツさが違いますね。当直もq3からq5に昇格。ただし一人当直はきつそう。 ぼくの一日です。 6時半:プレラウンド。バイタルチェック、診察、telemonitorで…

灸すえユニット

Cardiac Stepdown Unit、レジデントの間での通称はSmack Down(お灸を据える)Unitの月が明日より始まります。 北米の救急レジデントは決まって内科をまわるのが嫌いなのですが、ここStep downも忌み嫌われています。僕は一般内科病棟は別にして、内科ICUは…

音波

今週は超音波。 エレクティブに続き、2週間はびっちり超音波に集中します。(といってもこの一年でもっともスローーなローテなのでそんなに働きません) 僕は情けないことに、日本から来たくせにそんなに超音波ができません。超音波ガイド下の手技はできるの…

G君

今日は、後輩であり親友の弟であるG君を案内。 彼は高校時代のアイホ部の後輩であり、僕のように学士編入で医学部まで同じ。縁とは不思議なものです。 高校時代にNYとカナダのホッケーキャンプに行った時には、かれのお家にお世話になりました。ホッケーキャ…

キャリアプラン

今日は、ボストンの日本人の脳外科医W先生の引っ越しに参加。いい運動になりました。 その後はすっかり美味しい夕ご飯をたかってしまいました。ありがとうございました!ボストン滞在すでに15ヶ月くらいですが、日本人の友達がまだまだ少ないです。ひきごも…

医学教育、日本のER医雑感

今週から2週間は、エレクティブ。 ブリガムでは主にレジデントに対してのシミュレーション教育がStratus centerというところでやっているのですが、 http://www.stratus.partners.org/ 僕は医学生のシミュレーション教育に参加しています。 すでに救急レジデ…

人間的生活

久しぶりに走り出しました。 ボストンも涼しくなってきた。 現在はエレクティブ。2週間何をしてもいいのですが、ハーバードの医学部でのシミュレーション教育に参加中。 2年めにはいってから、ほとんど夜勤続きだったので、朝から働き(時には午前中だけ!)、…

おとなとこども

今月は成人と小児の救急のシフト。 MGHとチルドレンを半分ずつまわります。小児救急は僕のプログラムの弱点ですので、いろいろ工夫しているようです。年に1-2ヶ月集中して小児救急をやっても、やはり勘は鈍ります。他のプログラムでは、同じ病院内で成人と小…

マウンテンバイクとチャイニーズ

今日はひさしぶりの休日。そして明日も仕事。 2年めになったからといって、スケジュールがラクになるわけでもありません。 今日はもっとも気の合う二人と遊びに出かけました。レジデンシーも一年経てばかなり人間性もわかり、つるむ相手も決まってくるもので…

忘れがちなこと、大事なこと

やっぱり大事なのって、 病歴をしっかりとって、鑑別広げて、所見を集中してとり、最悪の事態から除外する。 それをワークアップしながら治療していく。 これを忘れると、どうもシフトがうまくいかなるなるんだよね。 まだどこかで集中力が足りない。部活を…

コンサルタント

7月は米国での病院は入れ替わりの時期。 救急レジデントは1年めと2年めは大きな違いはありません。とにかく患者を診まくるのみ。3,4年めはpretendingするといって、患者をプライマリーに診ることは減り(外傷以外は)、アテンディングのようにED全体をマネー…

インターンリトリート

から帰ってきました。 僕らインターンは一年めの研修を卒業!4日間の休みをもらい(新インターンに仕事をおしつけ)、はるばる5時間ドライブの末にカナダ国境バーモントに行ってきました。日本で言えば北海道のようなところでしょうか。ところでなんでバー…

Graduation

4年生の卒業式。僕ら1年めインターンは今年も蝶ネクタイできめていきました。年に一回しか使わない。YouTubeを観ながら締めても20分もかかる。 米国でも一年めは出し物を出すことになっているのでSkitつまり寸劇をしました。 新インターンもやってきました。…

外科の未来?

僕はTEDのファンです。 英語が出来るようになってよかったことの一つ、世界中にちらばる、そして英語のネット環境における素晴らしいものに出会えること。英語のネット環境は豊潤です。そしてTEDはすばらしいレクチャーがいくつかありますね。いくつかは日本…

一年の総括

光陰矢の如し、 とはこのことです。本当にあっという間の一年。新しいインターンが入ってきてオリエンテーションが始まりました。僕がこの日記を始めたのもちょうど1年前。そんなのはつい1,2ヶ月前のような気がします。それだけ余裕なく必死にやってきたの…

Conflict in ED

火曜日はカンファの日。オフサービスの時は抜け出てカンファに行けるのですが、休日の日は半日つぶしていくことになっています。今日は、救急現場でのコミニケーショントラブルについて。 どんな職場でもそうでしょうが、とくに救急はストレスフルな環境で、…

インターンもあと2週間!

米国レジデンシーでは入れ替わりの季節です。 外科プレリムの友人などはフィラデルフィアに旅立っていきます。 そして9月くらいには、2人の知り合いがボストンにやってきます。S先生はシミュレーション教育フェローとしてやってきますので、2年間一緒に働け…

CPCがやってきた

おなじみNew England Journal of Medicineには月に3回、CPCのコーナーがあります。 主にMGHとブリガムの内科から、たまに神経内科や他院の症例を臨床家が議論、放射線科と最後に病理が締めるもの。救急レジデントとしては、内容に当たり外れもありますが、複…

学会のこと

医者は誰しもそうでしょうが、学会というのはなんとなくワクワクするものです。 自分が発表する訳でなくても、友人/先輩に会えたり、なんといっても旅行が出来る!勉強もできるが。 今年はACEPが地元ボストンなので遠出はなし。ただし日本の救急医学会に行…

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外傷外科/クッシングサービスが忙しくなってきました。 やはり暖かくなってきて外傷は増え、なぜか壊死性筋膜炎も増えています。necrotizing fasciitisを3件も抱えています(そのうち一例はnec fascと思いきやpyoderma gangrenosumだったという興味深いもの…

多国籍外傷軍

外傷外科悪くはありません。 現在チーフとインターン二人の体制ですが、みな外国人という奇遇です。フェローでは外国人が多いのですが、レジデントは珍しいのです。チーフはメキシコ人のカルロス。来年は心臓外科のフェローにいくそうです。彼は人がめちゃく…

外科ローテーションはじまる

クッシング/外傷外科サービスが始まりました。 われわれの救急レジデントではもっとも鬼門とされています。しかし全然悪くはありません。 朝6時から夜8時までとアメリカにしては拘束時間は長いですが、日本と比べればよし。しかも運に恵まれて、米国の「典…

インターンハンドブック

というものを毎年作っています。 いわゆるサバイバルガイドです。 医者になったばかりは右も左も分かりません。医学とはなんの関係もないしきたり、フリーランチの在処、寝る場所の暗号、クッシングサービスなどインターンを襲う魔物は数知れず。とくに4カ…

クッシング/トラウマサービス

来週から始まるので、すこしずつ引き継ぎが始まっております。とにかくクッシングのお作法があるらしく、クッシングマシーンと化すためにいろいろな情報がまわってきます。そのひとつにかなり面白いファイルがありました。僕のクラスのB (心理学の博士号をハ…

市中病院

たまには仕事の話も。。。 今月は市中病院のMt Auburn Hospitalの月。 年にひと月は、市中病院に出て揉まれてきます。といっても400床あり、内科外科のレジデントあり、MRIもオーダーできるのでスーパー市中病院と言われています。カテも24時間オープン。日…

Are you Chris?

ここでは数多くいるアジア人と混同されることはよくあります。 Are you Dr. Lee??とかは日常茶飯事です。 でもChris? とかDave?とか間違われると、体の奥深くからそれだけは違うだよという反応が出てきます。 どっから見てもぼくはChrisじゃないよー、という…

再びFleisher

今日もDr Fleisherとのシフト。彼は教授かつチェアマン(かつ爺さん)なのに、週に2回はシフトをちゃんとやってます。尊敬します。 このチルドレンズで働いていると、古典となっている論文の人がぞろぞろ出てきます。小児発熱のBaskin, Fleisher、頭部外傷のSc…

やけ食い

異文化圏で働くことは大変なこともあります。 患児とお父さんに遅れて、4時間後にお母さんが到着。なぜか最初から高圧的で敵意まるだし。 さらに悪いことに、行っても行ってなくてもどちらでも良かった生食がオーダーされてるのに投与されていないようです…

胃腸炎

小児を相手に仕事すると、必ずと言っていいほど、風邪をうつされます。 今回の小児救急でも見事にGastroenteritisに罹患。まだまだ免疫が甘いようです。 かなりクラシックなウイルス性胃腸炎の病歴を身をもって学ぶことが出来ました。 上気道炎ー>嘔吐ー>…

白衣ポケットの中身

定番です。 いつも他の先生のブログを読んでいて、一度やってみたかった。 しかし、あまり書くことがない。。。なぜなら 1. いつもスクラブで白衣を着ていない。 2. なんでもオンラインで手に入ってしまうので、実際の本を使う機会が少ない 3. 救急外来では…