ハーバードER記

Ars longa, vita brevis.

心電図の教科書

SDU(Cardiac Step Down Unit)では救急ほどではないですが、心電図を読む機会が多いです。
救急医は循環器内科医と同じくらい、またはそれ以上に心電図を読めなくてはいけません。こんなにnon-invasiveで安く、情報量の多い検査は他にはありません。今日は心電図のお勧めの教科書をいくつか。。。


1. まずはシステマチックな読み方を身につけることが大事だと思います。原理はあとからついてきます。著者は人間的にはかなり問題があったようですが(米国では伝説です)、この本は読むに値します。

Rapid Interpretation of EKG's: An Interactive Course

Rapid Interpretation of EKG's: An Interactive Course

日本語版もあるのですね。
図解心電図テキスト―Dr.Dubin式はやわかり心電図読解メソッド

図解心電図テキスト―Dr.Dubin式はやわかり心電図読解メソッド


2. 心電図の成書はいくつかありますが、Marriottがやはりいいと思います。

Marriott's Practical Electrocardiography (Marriott's Practical Electrocardiography (Wagner))

Marriott's Practical Electrocardiography (Marriott's Practical Electrocardiography (Wagner))


3.これがすんだら、あとはひたすら演習です。一冊につき200個のEKGがあります。空き時間にも勉強できるので僕のお気に入りです。Mattuはメリーランド大学のレジデンシープログラムディレクターで僕も面接で話しましたが、オーラがあります。すでに救急循環器の巨頭ですね。

ECGs for the Emergency Physician 1

ECGs for the Emergency Physician 1


4. 続編も出ています。

ECGs for the Emergency Physician 2

ECGs for the Emergency Physician 2


5. これはweb siteですが、無料ですし、内容もいいです。となりのBeth Israel Deaconessのサイト。
http://ecg.bidmc.harvard.edu/maven/mavenmain.asp


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